鬼部長の素顔


ぞくぞくっとし
身体を起こし、背筋を伸ばす


「柿崎、4時の会議に間に合うように10部コピーしとけ」


そう言ってドサっと資料を置いていく



『は……はい』



やっと出た声だった
部長がいなくなるのを待って
まだ机に項垂れてしまった



4時が……
時計を見れば3時40分



「はぁっ?」


私は慌てて資料をもち、コピー室へ急いだ



絶対鬼だっ!




4時……ヘトヘトだ
なんとか間に合った資料を会議室に届けて、フラフラで席に戻った



あー。なんか飲みたい
ココア、ダメにしちゃったから
飲めなかったと思うと、
さらに飲みたくなってしまう


ココア、買いに行こう!
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