鬼部長の素顔
はぁー、とため息つきながら
食事を終えた部長はお風呂へ行った
「あいつはいつから、あーなった?」
「私は見たことないけど」
「そんなに優ちゃんを縛り付けたいのか?」
「束縛は嫌われるわ、」
二人がクスクス笑いながら
客間からこそっと見ながら話してる
『……そんなことじゃ、嫌いになりませんよ。明日も仕事なんですから、早く休んでくださいね』
そう言ったら、またニヤニヤして
「あー、俺たちが寝たらヤルんだ」
「えーっ、聞こえちゃったらどうしよ」
「聞こえたら、もちろん俺たちも…ちゅっ」
おいおい……やめてくださいよ
二人は私に見せつけるように
イチャイチャしながら、ドアを閉めた
……別にいいですけど、
けど、宣言しないでくださいよ
私だって、我慢してるんだから。