鬼部長の素顔



「直斗も隼人くんがいないと、寂しいんじゃない?」


行ってしまった二人
私たちは駐車場へと空港内を歩いている


「まあ、な。けど、麻耶ほどじゃない」



そう?私は知っているよ?
隼人くんが北海道に行くと決まってから
毎日ため息をついていた
隼人くんと働きたいことを……



「帰り、どうする?ご飯でも食べに行こうか?それとも、うちで食べる?」


いつものように声をかけたけど
今日は行くとこがある、と言われた


そうなんだ、珍しい。
休みの日は殆ど私との時間を優先にしていた直斗

なら、私は帰ろうかと思ったら


「どこ行くの?行くよ」


あー、送ってくれるのか。
そう思い、私は直斗と車へ向かった


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