鬼部長の素顔
「優子、今日はすき焼きにしよう」
買い物袋をぶら下げて帰ってきた早希
早希が帰ってくる10分前に
充は帰って行った
私は……全く動けなかった
だって……、だって……
充は言った
「優子はカモフラージュ」
充は……女じゃなく男が好き
なら、私としたのは?
「今は便利な薬があるから」
充は怪しまれないようにと
薬に頼り、出すだけ出した
そう言われて思った
確かに……あっという間だったし
なんか焦ってる様子だった
経験がないに等しい私には
充はそうなんだと思っていた
私のアパートの時は疲れてる……ではなく、できなかったんだ
ソレを飲むのを忘れてたという。