鬼部長の素顔
「そう?私はあんたが羨ましいわよ」
「……そうね、あんたが太ったのが檀野部長のせいなら責任取ってもらったらいいんじゃない?」
はて!?責任とは?
早希様、何をおっしゃいます?
「優子、いい加減新しい恋しなさい」
恋で傷ついた傷は恋で治すのが一番
そう楽しそうにいう早希
「……もしかして、アレ引きずってるの?」
アレ…。
「つまんねぇ」
「痩せてる女が好き」
「優子じゃ勃たなかった」
「カモフラージュ」
私が傷ついた四代名詞……
『あー……アレ。』
それ以上は何も言えなかった
私じゃない女でもそうだったのかもしれないけど、それでも……
「優子じゃ勃たない」
それが何よりも私の心を刳り
深い深い傷になってるのは間違いなかった。