鬼部長の素顔


んー…、なんか、暖かくて心地いい
ユラユラ揺れている感覚になり
また寝てしまいそうだ。


「大丈夫か?」


その声の主を見上げれば檀野部長


「ったく、俺の酒を間違えてイッキするやつ、どこにいるんだよっ」


そう言ってる檀野部長が
なんでか素敵に見える

お酒のせい?見え方のせい?
わからないけど……こんな近くで見る
檀野部長は初めてだ



私……ドキドキしてる?


檀野部長は私が泊まる部屋へと入り


「酒が抜けるまで寝てろ。多分ふらふらで歩けねぇだろーし」


そう言って私を敷いてあった布団へと寝かせてくれた



「大丈夫か?ぼーっとしてるな。酒が弱いから、仕方がないかっ……待ってろ、今水持ってきてやる」


そう言って私の頭を優しく撫ぜる
< 79 / 344 >

この作品をシェア

pagetop