鬼部長の素顔


……離さないで。
檀野部長に触れられてると
なんか……よくわからないくど
すごく心地よくて、もっと触れて欲しくなる


前にもこんなふうに
触れられたような気がした
けど、私は覚えてない

部長の手が離れてしまい
立ち上がろうとした


『ぶ、部長……』


「ん?……どうした?」


私が呼ぶと、また私のそばに座り直し
私の頭を優しく触れてくれる



『……触るの好きですか?』



「ん?あぁ……柔らかい髪だなって」




私は自分の言ってる言葉にドキドキする



『……ふ、触れて…ください』



そう言うと部長は驚いた顔を
一瞬したけど、また優しく笑ってくれた



あー……
私、この笑顔にやられたんだ。



部長は私の頭を優しく撫ぜ、
その手を滑らすように下げ
私の頬……唇へと触れる

それがとても優しくて
触れられてる箇所が……熱い
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