鬼部長の素顔
「マジで最悪」
やっと発してくれたその言葉に
私は身体が強張った
「人の悪口を言って、人の酒勝手に飲んでぶっ倒れて……俺に吐きやがった」
あー…淡々と話す部長
絶対怒ってる……どうしよう
「……あとは、覚えてないか?」
檀野部長の言葉に私は顔を上げた
覚えてないか…?
そう、モヤモヤしてること
それが何かわらない……
『んー…なんか思い出しそうで、思い出せなくて、モヤモヤして…』
そう考えていたら
檀野部長が私に近づいていた
近っ!
そう思って、一歩下がる
けど、部長は私に近づいてくる
なに……?
やっぱり私、部長に何かしちゃった?
私、何か忘れてる?
そう思っていたら
足に何かにぶつかり、私は腰をついた
何か……それはベット
ベットに腰を下ろしてしまった私に
部長は私の顎をくいっと持ち上げた