鬼部長の素顔


早希がいる部屋に戻ると
布団の上にダイブする


「説教されましたか…」


早希の声に振り向きもせず


『それ以上に最悪です…鬼は悪魔となり、私を地獄に落としたいようで……帰りも拉致られます……拒もうとすれば、刺すような鋭い目で殺されそうでした』


そう言うと、早希はひっっと声を出し


「ご愁傷様」


そう言って、私の頭に触れた



あれ?……なんだろ


早希がいつも私を子供扱いをして私の頭に触れる

けど、今は何かが違った

……早希以外、私に触れるなんて
麻耶先輩くらい。


けど、それ以外に触れられた記憶がある
とても、優しくて大きな手な気がする……
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