鬼部長の素顔
そう言うと檀野部長は
キッチンへ行き冷蔵庫から
食材を出し始めた
え?……もしかして作ってくれる?
『ぶ、部長?』
「…ん?、あー座ってろ」
あ……なんか
いつもの部長と違くて
変にドキドキしてしまう
服装が違うと、こうも違うのか。
私は部長の言う通りに
ソファに座る
何をしていいかわからず
テーブルの上に置いてあった雑誌を手にする
チラチラと何度か料理している部長をみる
……料理ができるんだ
仕事もできて料理も出来て……
容姿もイクメン
これで鬼じゃ無かったら
モテモテなんだろうな。
覗き見していたら、一瞬
檀野部長と目が合ってしまった
急いで雑誌で顔を隠す……
「ふっ……雑誌、逆」
その言葉に慌てて雑誌をの向きを変える
それが、ツボに入ったのか
檀野部長は豪快に笑っていた