Tearstaind Karanchoe

だけども。

やっぱり、年長組の終わり。

みんなが、小学校という未知の広い世界を自覚して、期待を寄せるそんな中で、違う小学校というレッテルは、小さい私には、あまりにも重たいものだった。

友達が離れていったなんて訳じゃない。

ただ、そういうことに対して、どこか敏感だった私は、漠然と。

あぁ、みんなはこのまま仲良く小学校に上がっていくのだろう、そうすれば、違う小学校に行った私のことなんて、すぐに忘れてしまう。

もう、さよならなんだ。

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