Tearstaind Karanchoe

「やめてって言ったの」

「…」

「これ以上、私を惨めにしないで」

淡々と言の葉を放つ

決して、視線は合わせられないままに。

だって、そんなことしたら、バレちゃうから。

薄い膜の張り詰められた今の私じゃ、笑ってばいばい出来る気が、しないから。


だから、お願い。

お願いだよーー。


< 204 / 266 >

この作品をシェア

pagetop