Tearstaind Karanchoe

そう言って、照れた私と君が私を持ち上げるの、どっちが一体早かった?

軽々と抱えられた私の身体

なんだろう…

ふうっと息をつく颯太

呆れながらも、眼鏡の奥の切れ長の瞳を優しく細める先生

ひらひらと手を振る藍子

ヤスを巻き込んで、ぴょんぴょん飛び跳ねる奈那

「ヒューヒュー」

男子の先頭に立って、冷やかしの筆頭になるたっくん

すれ違いざま、ポンといつかのように、頭を撫でられる。

何故だか、それもあの時のようにその後で、身体をのけぞらせていたけれど。



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