わっか





「大丈夫?」

どこか少し温度を感じないような、そんな声が頭の上から降ってきた。



何かと思って顔をあげると、そこには表情一つ変えない…同じ新入生と思しき女の子が立っていた。



「あ…はい。ありがとうございます。」



私は人見知り。

そして深読みする。

スーツを着てるし、敬語なんてつかわれてないんだから、敬語で答える必要はないのかもしれない。



相手に堅苦しいイメージを与えかねないし。




私がすごっく考えてると、その女の子は顔を覗き込んできた。




< 10 / 61 >

この作品をシェア

pagetop