わっか
「大丈夫?」
どこか少し温度を感じないような、そんな声が頭の上から降ってきた。
何かと思って顔をあげると、そこには表情一つ変えない…同じ新入生と思しき女の子が立っていた。
「あ…はい。ありがとうございます。」
私は人見知り。
そして深読みする。
スーツを着てるし、敬語なんてつかわれてないんだから、敬語で答える必要はないのかもしれない。
相手に堅苦しいイメージを与えかねないし。
私がすごっく考えてると、その女の子は顔を覗き込んできた。