わっか




160はあるだろう彼女の身長からは見えたのだろう。

149しかない私には見えない。



「そんなすごいんだ。」

「うん。なんか…男もいる。女子大なのにねー」


ははって彼女は笑った。




やっと私が見えた時…驚愕だった。


そこには、檻から手を伸ばす囚人。
…って失礼なたとえですね。


でも本当にそんな言葉がぴったり。


ガードレールを檻として見て、私たちが歩いてる歩道に向けて必死に手を伸ばしてる。


車道に出てただでさえ危ないってのに、ぎゃーぎゃー暴れている人もちらほらいる。




…な…に…これ。





頭ふっらふら。





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