わっか





男に膝枕をされている私。

治りかけたはずの頭痛はまた痛みを増す。



やばい…どうしよう…



顔が赤くなるのを止められない。




「あ…すみまっ…たっー」

思い切り顔をあげると、おでこに猛烈な痛みが走った。



腹筋を使い過ぎた格好から解放され、解放してくれた相手を見ると、私よりももっとひどい顔をしてこちらを見ていた。


「あにょなあ…」



目じりに涙をためて、かみかみのまましゃべる男。



「ああ、目さめつぁからいいけよよー」



顎をおさえて必死そう。




「大丈夫ですか?」

他人行儀に聞いてみる。


「…」



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