わっか

不慣れなもの





それから、そのノックした本人である理紗が私を迎えにきてくれて。



私を車の中から引き出すのかと思ったら、理紗が乗り込んできて。



「ちょっと待ってください!私入学式行ってません!」

と言わずにはいられなかった。




「勘弁してよーあきちゃーん。」


な…まえ…


「びっくりした?名前聞いてないの、璃が倒れてから気づいてさー。知らないと困るから、学生証拝借しました。」


あ…そうなんだ…


「入学式しかやってないし大丈夫だから。」


初日から欠席とかな…


「って聞いてる?」



あ…声出してなかったや。



「うん。ありがとうね、理紗。」




< 18 / 61 >

この作品をシェア

pagetop