わっか
不慣れなもの
それから、そのノックした本人である理紗が私を迎えにきてくれて。
私を車の中から引き出すのかと思ったら、理紗が乗り込んできて。
「ちょっと待ってください!私入学式行ってません!」
と言わずにはいられなかった。
「勘弁してよーあきちゃーん。」
な…まえ…
「びっくりした?名前聞いてないの、璃が倒れてから気づいてさー。知らないと困るから、学生証拝借しました。」
あ…そうなんだ…
「入学式しかやってないし大丈夫だから。」
初日から欠席とかな…
「って聞いてる?」
あ…声出してなかったや。
「うん。ありがとうね、理紗。」