今夜もまた真っ赤に染まる
有無を言わさず飲まされた。
呼吸がしにくい体勢で思わず飲んでしまった。
というか飲めた。
「ん……!」
彼の顔が目の前にあるこの状況は一体……?
呼吸しにくい……
頭がうまくまわらなくなってきた。
『ぷは……やーっと飲んでくれたね?』
「はぁ……あ、ありがとうございます……」
『人間卒業おめでとう! そして、ヴァンパイアの世界にようこそ、りんご』
彼は優しい笑顔をしている。
そんな記憶を最後にまた私の記憶は途切れた____