今夜もまた真っ赤に染まる
日常
私が彼の血を飲んでから数日、私は血を一切、求めなかった。
それから、いろいろなことを学んだ。
ヴァンパイアになると、まず本能で血を求めてしまうこと。
血に飢えてるときに肌を見たら血が多いところほど赤く見えること。
一度血を飲めばしばらくは血を求めなくても平気だということ。
本能でもいずれはコントロールできるようになるということ。
そう、私が彼の首が赤く見えたのも、
それを見て彼の首に噛みついたことも、
今こうして血を求めなくても平気なのも、
全部、ヴァンパイアの特徴。
そう、私は
「ヴァンパイア………!」