季節外れのサクラの樹に、嘘偽りの花が咲く
マスターの店に行って、モーニングでも食べながら今日の計画を立てる事にした。
あの店はマスターのものだけど、カフェの時間帯はマスターの弟が店を任されているそうだ。
私は大好きなこのカフェのモーニングの玉子サンドにかぶり付く。
うん、やっぱり美味しい。
よく考えたら、壮介に別の女の存在を知らされ一方的に別れを告げられたのは、たった3日前の事だ。
結婚式の直前に捨てられ、部屋を追い出されたと言うのに、どうして私はこんなにも平然としていられるんだろう。
嘆き悲しんで命を絶とうとしたりしないし、泣いてすがったりもしない。
いつものように朝が来て、当たり前のようにお腹が空いていて、大好きな玉子サンドを頬張っている。
こんな状況下でも、私は生きてる。
この先ずっと、壮介と過ごした3年間も、突然結婚を破談にされた事実も、私の中から消える事はない。
だから私は少しだけ足掻いてみる。
壮介に別の女がいて捨てられたのではなく、私が捨てたと、事実をねじ曲げてみようと思う。
それくらいの嘘をついたって、きっと誰も咎めない。
壮介の罪の方が、きっと重いに決まってる。
この先の人生を生きていくのは私。
誰にも邪魔なんかさせない。
あの店はマスターのものだけど、カフェの時間帯はマスターの弟が店を任されているそうだ。
私は大好きなこのカフェのモーニングの玉子サンドにかぶり付く。
うん、やっぱり美味しい。
よく考えたら、壮介に別の女の存在を知らされ一方的に別れを告げられたのは、たった3日前の事だ。
結婚式の直前に捨てられ、部屋を追い出されたと言うのに、どうして私はこんなにも平然としていられるんだろう。
嘆き悲しんで命を絶とうとしたりしないし、泣いてすがったりもしない。
いつものように朝が来て、当たり前のようにお腹が空いていて、大好きな玉子サンドを頬張っている。
こんな状況下でも、私は生きてる。
この先ずっと、壮介と過ごした3年間も、突然結婚を破談にされた事実も、私の中から消える事はない。
だから私は少しだけ足掻いてみる。
壮介に別の女がいて捨てられたのではなく、私が捨てたと、事実をねじ曲げてみようと思う。
それくらいの嘘をついたって、きっと誰も咎めない。
壮介の罪の方が、きっと重いに決まってる。
この先の人生を生きていくのは私。
誰にも邪魔なんかさせない。