バナナの実 【近未来 ハード SF】
(無題) 投稿者: さおり
『私は、前もっていくら条件を整えたとしても、しょせん想定範囲内におさまってしまうと思う。
漫才師でも画家でも歌手でも、最高のできというのは、まるで自分が成しえたものではないように感じるものなんです。
それがまさに、本人の予測した条件を超えた瞬間なんだと。本当にそう思えたとき、未来実現するんだと思います』
(返信 さおりさんへ) 投稿者: 作者 辻ユウヤ
『貴重なご意見ありがとうございます。さおりさんのような率直な考えを話してくれるのって、客観的に作品を見ることができるというか・・・、すごくためになります。
作者にしてみると、盲目になっているところがあって、自分じゃ見えないことってあるんですよね。
私もさおりさん言葉を聞くと、ホントその通りだと納得してしまうんです。
作者としてではなく、私も読者の一人として意見すると、例えどんだけ作者である辻がバナナの実のなる条件を揃えても、実際にそれが実現した時、つまり、ハリウッド映画化された時、辻は、やっぱり”自分の予測を超えた”と感じるんだと思うんです。
辻の発想は、まったくその逆で、では、”そういう作品を創るにはどうしたら良いのか?”と、読者に投げ掛けているような気がするんです。
それが、彼のいう”逆転の発想”の隠れた意味なのかなぁと思ったりするわけです。
それぞれに捉え方が違うので、―― また、違っていて構わないし ―― これが正しいという事も無いのですが。はい』