ヲタ×ヲタ〜二次元姫とスライム王子〜
「ゆいが、我らゆいゆいファンクラブの星、ゆいがぁぁぁ!!」
……そこで先輩は息絶えた。
「起きろ泉、そこで気絶されても邪魔なだけだ」
と、すぐさま副部長の佐野美帆先輩からトゲが刺さる。
わぁ、相変わらず息ぴったり……
ちなみに、美帆先輩はネットゲームオタク。
さて、少しの間放っておいた、泉先輩のパソコンを見ると……
「えっ!?」
「こりゃあ見事に惨敗だな」
先日行われた人気投票の結果が例年とは違い、一位の原唯花と二位の笹野瑞希がそれぞれ入れ替わっていた。
しかも一位と二位の投票差は、何百票も離れていた。
「くっそぉ、ミズキめ……ちょっとあっちむいてほい大会で優勝したからって、調子に乗りやがって……」
先輩は急に起き上がって叫ぶと、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「せ、先輩!!今回はちょっとダメだっただけですよ。あっちむいてほい大会の結果は人気投票に大きな影響をもたらせてくるし、ね?」
「ほ、ほんとに?」
「ほんとほんと!!」
「藍にゃーん!!……うっ!」
励まされたのが余程嬉しかったのか、私に抱きつこうとした先輩を佐野先輩が腕で制した。
「引っ込め、セクハラ」
「まぁ、これから掲示板にゆいの魅力を書き込みまくるとするよ!!」
先輩、元気になったみたい……よかった。
……そこで先輩は息絶えた。
「起きろ泉、そこで気絶されても邪魔なだけだ」
と、すぐさま副部長の佐野美帆先輩からトゲが刺さる。
わぁ、相変わらず息ぴったり……
ちなみに、美帆先輩はネットゲームオタク。
さて、少しの間放っておいた、泉先輩のパソコンを見ると……
「えっ!?」
「こりゃあ見事に惨敗だな」
先日行われた人気投票の結果が例年とは違い、一位の原唯花と二位の笹野瑞希がそれぞれ入れ替わっていた。
しかも一位と二位の投票差は、何百票も離れていた。
「くっそぉ、ミズキめ……ちょっとあっちむいてほい大会で優勝したからって、調子に乗りやがって……」
先輩は急に起き上がって叫ぶと、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「せ、先輩!!今回はちょっとダメだっただけですよ。あっちむいてほい大会の結果は人気投票に大きな影響をもたらせてくるし、ね?」
「ほ、ほんとに?」
「ほんとほんと!!」
「藍にゃーん!!……うっ!」
励まされたのが余程嬉しかったのか、私に抱きつこうとした先輩を佐野先輩が腕で制した。
「引っ込め、セクハラ」
「まぁ、これから掲示板にゆいの魅力を書き込みまくるとするよ!!」
先輩、元気になったみたい……よかった。