ヲタ×ヲタ〜二次元姫とスライム王子〜
入ってきた男子の第一印象、それは……
か、かっこいい!!
サラサラの黒髪にきめ細やかな白い肌、地毛なのか疑いたくなるような贅沢な長いまつげ、無駄に角張ったパーツがひとつもない体……まるで乙女ゲームの中から出てきたような人物だった。
速まる鼓動を抑え、じっと彼を見つめた。
「小田千尋です。よろしくお願いします」
ちょっと高めの声に私はドキッとした。
「小田くんは、何が好きなのかな?」
オタク部は、何かのオタクさんである事が入部の条件になっている。
こんなにイケメンなのにオタクだなんて……世界は広いな。
「……ライム」
「え?今なんて……」
「僕はスライムを愛しているのですよ!あの弾力感のあるボディと心地よい肌触りに僕はとりこになってしまったんです!!」
「これはまたキャラの濃いやつだな……」
佐野先輩は小田くんの熱演ぶりに驚き、目を見開いた。
「まぁまぁ……とりあえずみんな揃った訳だし!歓迎会始めるよ!!」
それに合わせて、みんなジュースの入ったコップを掲げた。
「嬉しき新入部員を祝して!」
「「乾杯!!」」
みんなでコップを合わせると、カチン、という音がした。
それでみんな一通り自己紹介をして、一人一人のスピーチが終わるたびに、小田くんがふわっと浮かべる柔らかな笑みがとても印象的だった。
か、かっこいい!!
サラサラの黒髪にきめ細やかな白い肌、地毛なのか疑いたくなるような贅沢な長いまつげ、無駄に角張ったパーツがひとつもない体……まるで乙女ゲームの中から出てきたような人物だった。
速まる鼓動を抑え、じっと彼を見つめた。
「小田千尋です。よろしくお願いします」
ちょっと高めの声に私はドキッとした。
「小田くんは、何が好きなのかな?」
オタク部は、何かのオタクさんである事が入部の条件になっている。
こんなにイケメンなのにオタクだなんて……世界は広いな。
「……ライム」
「え?今なんて……」
「僕はスライムを愛しているのですよ!あの弾力感のあるボディと心地よい肌触りに僕はとりこになってしまったんです!!」
「これはまたキャラの濃いやつだな……」
佐野先輩は小田くんの熱演ぶりに驚き、目を見開いた。
「まぁまぁ……とりあえずみんな揃った訳だし!歓迎会始めるよ!!」
それに合わせて、みんなジュースの入ったコップを掲げた。
「嬉しき新入部員を祝して!」
「「乾杯!!」」
みんなでコップを合わせると、カチン、という音がした。
それでみんな一通り自己紹介をして、一人一人のスピーチが終わるたびに、小田くんがふわっと浮かべる柔らかな笑みがとても印象的だった。