ヲタ×ヲタ〜二次元姫とスライム王子〜
「これで、一年生は藍ちゃんと小田くんの二人だね」

そうなの。

今年は例年よりオタクが少なくて、私一人だけだったから、新しい部員が増えてちょっと嬉しかった。

「高野さんは、何のオタクなの?」

ふと小田くんに話しかけられて、ドキッとした。

「え、えと……乙女ゲームオタクです」

「あぁ、それ妹もやってるんだ」

「妹さんがいるの?」

「うん、今中学三年生なんだけどね。そういうの好きみたい」

「わぁ……一緒に話してみたいな!」

「きっと妹も喜ぶと思うよ」

そう言って、小田くんはニコッと笑った。

ズッキューン!!

と、ついに私の心は撃ち抜かれた。

爽やかかと思ったら甘系も入っているのか、このスライム王子は!!
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