先輩、私に恋を教えて下さい。
日向の中でより輝く、
ちょっとハネた茶色の髪の毛と、
モデルさんみたいな顔の持ち主が、
1学年上の朝比奈結人先輩。
ふわりと吹く秋風が、
綺麗な黒色の長い髪をなびかす、
美しい顔立ちの女性が、
保健室の先生の林美琴先生。
これぞ、美男美女。
別にお昼休みの時間に、
先生と生徒が会っていたって、
何も問題なんて無い。
でも、これはやっぱり問題だ。
二人の雰囲気が、
恋人の様な関係に感じるのだ。
恋を感じた事も触れた事も無い、
私が感じるのだ。
これは完全に恋人だ。
じっと二人を見つめていると、
二人は私に気づかず言葉を交わした。