先輩、私に恋を教えて下さい。




篠塚桜だった。




「ど、どうしたの?」

「あの、消しゴムを落としたみたいで...」




そう答えた篠塚は机の下をのぞき込んでいく。





見られてないみたいだな。




一安心した俺は、
消しゴム探しを手伝わずに美術室を後にした。




でも、もし数秒早く、
あいつか他の奴が来てたとしたら、

危ないところだった。




違う場所にしよう。




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