永遠の宝物
幼馴染―――3話
「瑠依。……久しぶりだね。」

「龍くん………」

「入学おめでとう。

 友達はできた??」

「うん。」

「瑠依?」

「うん?」

「ピアノの練習サボってたろ?」

「えっ!聞いてたの?」

「聞こえたの!

 まぁ、受験だったし?
 
 遅くまで勉強していた事も

 知ってたから。」

「えっ?なんで……」

「だって受験だろ?

 俺もやったし。」

「そ、そうだよね………。

 だ、大学は楽しい?」

「う~ん、まだわかんねぇ。

 でも、ずっと瑠依がいなくて

 つまんなかった。」

「………へっ?」





………数秒間思考が停止した。





この人は何を言っているの

だろう………

いつも分かりやすく

筋道を立てて話をするのに、

この時の私には

理解できなかった。


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