【完】ぎゅっとしててね?
解散したあと、俺はなんとなく芙祐ちゃんに声をかけた。
「ねぇ」
「はい?」
口角をあげたまま、俺を見上げる大きな目。
「あ……」
なんでもいいから。
いつものように適当に声かけちゃえばいいのに。
「?」
芙祐ちゃんは俺の言葉を待ってるけど。
「……いや、なんでもない」
って逃げるように去ったのは……俺?
って、なんで逃げた?
「ねぇ」
「はい?」
口角をあげたまま、俺を見上げる大きな目。
「あ……」
なんでもいいから。
いつものように適当に声かけちゃえばいいのに。
「?」
芙祐ちゃんは俺の言葉を待ってるけど。
「……いや、なんでもない」
って逃げるように去ったのは……俺?
って、なんで逃げた?