【完】ぎゅっとしててね?


「全部聞こえてるよ」


って、慶太くんの声に3人が振り向いた。



「け……慶太くん……」


そうつぶやいた直後、彼女たちの目に入ったのは隣にあたし本人がいる現実。
女子たちが青ざめていくのがわかる。



「あんまり人の悪口言わないほうがいいと思うよ」



にっこり笑う慶太くん。
言葉を失ってる三人に、さらに追い打ちをかける。



「僻んで悪口言ってる君たちの方が、お手軽におとせそうかなって思うけどね」



「いや……その」





女子三人組、完全にびびってる。
あたしもちょっとびびってる。
だって慶太くんって怒るキャラじゃないことない?



「慶太くん。もういいよ。行こー?」


「謝んないの?」



慶太くんは女子たちに謝罪を求めるけど。
そんなの別にいらないかも。



「ごめ」「許さなーい。ばいびー」



って、コレ、あたしなりの復讐。




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