【完】ぎゅっとしててね?
「芙祐ちゃん……それ俺の芋焼酎……」


「はぁぁぁー……めっちゃお腹熱いし、まずーい」


「……大丈夫?」


すぐ隣に来てくれた、慶太くん。
差し出されたウーロン茶を飲んだ。



「やばい、初めてお酒のんじゃった」


「初めて?じゃあ酒に強いかもどうかもわかんない?」


「わかんないけど、多分大丈夫……」



なんか頭ぼーっとしてきたけど。


なんかほっぺめっちゃ熱いけど。



「ふぃー……」


「酔ったね」

「酔ったな」

「酔ってる」



「みんなうるさぁーい」



あー、瞼重く感じてきた。


「暑い……」


ノースリーブワンピの上に着てたニットをポイって脱いだ。


「わ、芙祐だいた~ん」


「芙祐ちゃん。着とけって。寒いでしょ」


「大丈夫」


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