【完】ぎゅっとしててね?
温もりは独り占め?
今日の放課後は待ってましたのクラスの打ち上げ。
焼き肉。楽しみすぎ。
お昼ごはんは少な目にしといた。
「芙祐ー行こー」
藍ちゃんと駅に向かう。
二つ先の駅。
電車を降りて歩くこと10分弱。到着。
おいしくて安い、夢のような焼き肉店。
超いい匂い。ビバ焼き肉。
奥からつめて適当に座る。
隣に藍。お向かいにヤヨ。
いい感じ。
じゅーって焼いてる間も、みんなでわいわい盛り上がっちゃって。
「あ。焦げた」
「またかよ。ほら」
藍とあたしに焦げてないお肉くれちゃうヤヨって、多分神様。
ヤヨはちょっと焦げたお肉を率先して食べる。
「コゲは体に悪いから、こっち食べて?」
あたしは返そうとしたんだけど。
「いいから。それより焦がさない努力をしろ」
「はぁい」
この後ヤヨにトングを没収されるまで、全部焦がしたよね。
どんなもんだい。
念には念をで焼いてると、ツイね。
「生焼けとコゲってどっちが体にいいんだろう」
「普通に焼け」
ヤヨって辛辣。