【完】ぎゅっとしててね?
去年まで同じクラスで、今は隣のクラスのリコ。
ピンクのワンピースに白いハートのキルティングバッグを合わせて。
握りしめてるスマホはピンク。何もかも基本ピンク。
ついでに、語尾伸ばす系女子。
「ちょっと芙祐ぅ~!慶太くんにせっかくアドレス聞かれたのに、交換しないの?」
「慶太くん?」
どのチャラ男?
アドレスって……あぁ、今さっきのあの人ね。
「学年一イケメンだよぉ?」
「そうなの?リコ頑張れ」
「えー芙祐やる気なーい。せっかくの合コンなのに!」
「だってみんなちゃらすぎ」
「えぇ~、でも芙祐だってたいがいちゃらいじゃん」
「失礼なー」
リコちゃんのほっぺプニーっとつねる。
やわらかほっぺ。
「グラス空いてるけど、何か飲む?」
慶太くん、合コン慣れしてると見た。
あたしは、おいとま……。慶太くんとリコをふたりきりにして、移動したんだけど。
別の人が来ちゃった。
もう喋り疲れたのに。
「芙祐ちゃん、隣いい?」
「……ハイ」
あたし、落ち着いたところで2人きりで話すほうがいいな。
紹介とか。そういうの。
はー、もう合コンはいいや。
ピンクのワンピースに白いハートのキルティングバッグを合わせて。
握りしめてるスマホはピンク。何もかも基本ピンク。
ついでに、語尾伸ばす系女子。
「ちょっと芙祐ぅ~!慶太くんにせっかくアドレス聞かれたのに、交換しないの?」
「慶太くん?」
どのチャラ男?
アドレスって……あぁ、今さっきのあの人ね。
「学年一イケメンだよぉ?」
「そうなの?リコ頑張れ」
「えー芙祐やる気なーい。せっかくの合コンなのに!」
「だってみんなちゃらすぎ」
「えぇ~、でも芙祐だってたいがいちゃらいじゃん」
「失礼なー」
リコちゃんのほっぺプニーっとつねる。
やわらかほっぺ。
「グラス空いてるけど、何か飲む?」
慶太くん、合コン慣れしてると見た。
あたしは、おいとま……。慶太くんとリコをふたりきりにして、移動したんだけど。
別の人が来ちゃった。
もう喋り疲れたのに。
「芙祐ちゃん、隣いい?」
「……ハイ」
あたし、落ち着いたところで2人きりで話すほうがいいな。
紹介とか。そういうの。
はー、もう合コンはいいや。