【完】ぎゅっとしててね?
女の子に距離つめて。
一歩さがった女の子に向き合って、
じぃっと見つめちゃう、ヤヨ。
詰め寄られちゃったせいかな。
みるみるうちに赤くなる、彼女のほっぺ。
「俺が芙祐と話したくて勝手に話してんの」
ヤヨの言葉が耳に届くと。
女の子はヤヨの体を両手で押しのけて。
「馬鹿じゃん!」
そう言って逃げてっちゃった。
口が達者な真っ赤なほっぺちゃん。
”俺が芙祐と話したくて勝手に話してんの”
やばい。
リピート機能が作動しちゃってる。
「……かばわなくても平気なのに」
「芙祐のことは放っとけねぇから」
さっと、目そらしちゃって。
ちょっと照れた横顔してる。
……そんなの見せないでよ。
嬉しいなんて思いたくない。
「ねぇ、ヤヨ。待ってよ」
帰ろうとするヤヨを止めた。
「なに」
優しいヤヨちゃん。
ばいばいしよ?
あの子のいうこと一理あるんだよ。
あたしは
ぼうっとヤヨを見上げた。
一歩さがった女の子に向き合って、
じぃっと見つめちゃう、ヤヨ。
詰め寄られちゃったせいかな。
みるみるうちに赤くなる、彼女のほっぺ。
「俺が芙祐と話したくて勝手に話してんの」
ヤヨの言葉が耳に届くと。
女の子はヤヨの体を両手で押しのけて。
「馬鹿じゃん!」
そう言って逃げてっちゃった。
口が達者な真っ赤なほっぺちゃん。
”俺が芙祐と話したくて勝手に話してんの”
やばい。
リピート機能が作動しちゃってる。
「……かばわなくても平気なのに」
「芙祐のことは放っとけねぇから」
さっと、目そらしちゃって。
ちょっと照れた横顔してる。
……そんなの見せないでよ。
嬉しいなんて思いたくない。
「ねぇ、ヤヨ。待ってよ」
帰ろうとするヤヨを止めた。
「なに」
優しいヤヨちゃん。
ばいばいしよ?
あの子のいうこと一理あるんだよ。
あたしは
ぼうっとヤヨを見上げた。