【完】ぎゅっとしててね?
快晴の放課後(SIDE弥生)
SIDE 弥生
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放課後はクラス委員の仕事。
日々担任は自分の仕事を俺たちに押し付ける。
今日は何も言われなかったから、早く帰れるんだと思ってた。
段ボールを両手で抱いてるこいつを見るまでは。
大きな段ボールで目の前を隠されたまま。
「だーれだ」
芙祐のくぐもった声。
「持つから」
ひょいっと持ち上げてやると、ご機嫌笑顔。
「ありがとヤヨ。今日のパシリはこれだけだって」
「ふうん。いつもより少ないな」
じゃあ本当に早く帰れるのか。
この前みたいに雨とか降ってくれても別にいいけど、どうよ。天気。
俺が見上げる限り、今日は快晴。