ビターチョコレート~甘くて苦い恋~
甘い -1-
「あの、さ…話したいことあるんだけど…」
部活終わりの帰宅途中、蓮が気まずそうに口を開いた。
「ん?何?」
「…俺、彼女出来た」
「…え?」
一コマ遅れてやっと出た言葉はちっぽけなもので。
衝撃的で、ショック過ぎて…頭が真っ白になる感覚に襲われた。
「そ、そうなんだ…おめでと」
掠れた声で告げたその言葉も本心じゃなくて。
「い、いつの間に彼女なんて作ったの!?蓮もやるねぇ~」
なんて言って笑って、涙が出そうなのを堪えて。
…この話題を、早く終わらせたくて。
「おう、ありがと。美桜なら祝ってくれると思ったわ」
なんて、アンタは私の気も知らずに楽しそうに笑って。
「で、どんな子なの?」
聞きたくもないのに、笑って聞いて。
「1年下の後輩。…てか、美桜も知ってるだろ?愛沢」
…その彼女は部活の後輩で、マネ業も一生懸命頑張ってるすごくいい子で。
「千明ちゃん!?アンタにあんな可愛い子勿体無いね」
あぁ、もう嫌になる。
早く家につけ、なんて願いながら足を進める。
「まぁ、そういうことだから…あ、俺明日から愛沢と登下校するから」
「え…?千明ちゃんの家反対方向でしょ?」
「い、いーだろ別に!!」
「っ…」
あーあ、見なきゃよかった。
顔を真っ赤にする蓮は、千明ちゃんと少しでも長くいたいって言ってるようだった。
部活終わりの帰宅途中、蓮が気まずそうに口を開いた。
「ん?何?」
「…俺、彼女出来た」
「…え?」
一コマ遅れてやっと出た言葉はちっぽけなもので。
衝撃的で、ショック過ぎて…頭が真っ白になる感覚に襲われた。
「そ、そうなんだ…おめでと」
掠れた声で告げたその言葉も本心じゃなくて。
「い、いつの間に彼女なんて作ったの!?蓮もやるねぇ~」
なんて言って笑って、涙が出そうなのを堪えて。
…この話題を、早く終わらせたくて。
「おう、ありがと。美桜なら祝ってくれると思ったわ」
なんて、アンタは私の気も知らずに楽しそうに笑って。
「で、どんな子なの?」
聞きたくもないのに、笑って聞いて。
「1年下の後輩。…てか、美桜も知ってるだろ?愛沢」
…その彼女は部活の後輩で、マネ業も一生懸命頑張ってるすごくいい子で。
「千明ちゃん!?アンタにあんな可愛い子勿体無いね」
あぁ、もう嫌になる。
早く家につけ、なんて願いながら足を進める。
「まぁ、そういうことだから…あ、俺明日から愛沢と登下校するから」
「え…?千明ちゃんの家反対方向でしょ?」
「い、いーだろ別に!!」
「っ…」
あーあ、見なきゃよかった。
顔を真っ赤にする蓮は、千明ちゃんと少しでも長くいたいって言ってるようだった。
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