不器用な恋
「やめてよ!二人で遊んでんの!」
そんな声が遠くから聞こえる。
今日は愛華の買い物に龍と俺と悠里が付き合わされている。
「あ、女の子絡まれてる」
「よし、行くぞ!慎」
と、行ってる間にも先に
愛華が助けに行ってる。
「おい!愛華!」
悠理のそんな声も聞かず
男二人組の手を握り
「ねぇ、私と遊ばない??」
と、声をかけてるが
後ろから龍の威圧がするみたいで
「い、いいです」
と、逃げて行く二人組み。
「大丈夫?って、山田瑠樹ちゃんと矢沢杏里ちゃん!」
え?
と、ぱっとむくと2人がいた。
俺が告白してから
気まずくて一度もあってない瑠樹。
すれ違いざまに手を振ったり挨拶したりはするけど
「あ、愛華さん……でしたっけ?」
と、瑠樹がいうと
満足そうに
うんうんという。
「ね、私たちも今かいものおわったのよ!よかったらこれからご飯いかない?」
と、勝手に誘う愛華に
「ないすっ!」
と、喜ぶ悠里。
「いきましょう!」
と、にこにこする杏里と
無言の龍。
「山田ちゃんは?」
「あ、……いいですよ」
「慎は?」
と、ふられ
目では行くって言えよヘタレ
と、言われてるような気しかしない。
「いかせていただきます」