不器用な恋
昼休み。
私は保健室へ向かう。
いつもの日課。
コンコン
「失礼します」
と、扉を開けるけど誰もいない。
朝買ってきた、お昼のパンをおいて先生を待ってると、
ガラガラと扉が開いて
「菖蒲ちゃーん、怪我したー」
と、1人の女性が入ってきた。
美人…。
「あ、南先生ならいないですよ」
そういうと
私に視線を向け
ニコリと笑顔になる。
「山田瑠樹ちゃんでしょ!」
なんで、私の名前知ってるのだろう?
と、疑問に思ったが
素直にこくんと頷いた。
「ね、消毒液どこあるかわかる?」
「……はい」
そういい、消毒液をとってわたす。
「ね、おもってたよりまじかでみると美人だね。私、愛華っていうの。同じ年だから敬語なしね」
と、ニコニコしながらいう。
友達多いんだろうな……
そう思いながら
「うん」と、返事すると
また、にこりと笑う。
「じゃ、また会った時喋ろうね!」
そう言い消えていく彼女。
「また会った時……か…」
そんな時が来るのだろうか。