不器用な恋
「愛華ちゃん……」
美人で愛想良くて笑顔が可愛い彼女には似合った名前。
また会えるといいなぁ。
そうおもっていると、また扉が開き
今度は先生だった。
「菖蒲ちゃん、……おそい」
表情一つ変えずそういうと
「ごめんごめん、会議長引いてね。よし、お昼食べようか」
と、ぺろっと舌を出して謝罪してくる菖蒲ちゃん。
南菖蒲先生。
保健の先生で、私の親代わりをしてくれてる人。
「ねぇ、菖蒲ちゃん。さっきね、素敵な人にあったの……」