君のちょこっと隣かせめて斜め隣。

プロローグ？

合格……してるかな
……ちょっと心配なんだよな
数学…難しかったし社会も……

そんな不安が高校入試の合格発表とともに
重くのしかかる

「大丈夫だよね……………………」

そして時はやってくる―――――――

受験番号……504だよね。うん。
何度も何度も変わることない数字を眺めては確認した。

春の雪解けの道に、私は足をつける
高校の広く大きな門が
私の運命を早く見るように
…せがむように建っている
ぐっと拳を握り、それをくぐる
くぐった先には同じように発表を待つ人とその保護者さんたち
皆、顔が怖い
……そういう私も怖いのだろう

間もなく…結果がはら……れ…………た

皆番号を、探す。
「あったああああああ！」「受かったあああああ！」「よっしゃ！」「これで一緒に行けるな！」
なんて歓喜の声。羨ましい
「落ちた……」「番号ねぇ……」「受からんかった……」
と悲しみの声。泣いてる者もいる

私は……
ええと……504…
501……2……3………………？


4？
え？４があるよ？
受かったってこと？え？
もっかいみよう
501…502……503……504……ある
何度見てもある！あるよ！
受かったんだ！この学校通えるんだ！

嬉しくて涙が出た