ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】

バレましたか?

秘書課の業務はほぼ定時に終わる。

余裕でアパートと会社を往復できるはずが、うっかり寝てしまい、業務開始ギリギリの時間に滑り込む。



「愛ちゃん。真冬なのに汗だくだ…」

ははは…

今晩も亜季さんと回る。

今週は、4階と5階担当だ。

カラカラカラ…

掃除用具のカートを引きながら、嵐の夜のことを思い出していた。

あの晩は、驚いたけど、藤枝さんがいてくれて、本当に心強かった。

藤枝さん…どうしてるかな。

カラカラカラ…

モップがけして、業務終了だ。

さて帰ろう…

通用口を出ると、さっき思い浮かべてた藤枝さんがいた。

「アイ。駅まで一緒に帰ろう。
手を出して…」

パラ…

ミン○ィア コールドスマッシュ!

「…小人さん?」

「ん?スッキリするぞ?」

差し入れしてくれた小人さんって、
やっぱり、藤枝さんだったんだ!








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