ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「トミオカ産業の富岡社長と会食ですか」

「うん。こっちは梶浦社長ね。僕と平川さんはオマケだ」

夜か…お掃除の仕事は休まなきゃ。

本当にそろそろ辞めないと。


・・・・・


「こんばんわ。ようこそいらっしゃいました」

おお!ザ・料亭だ…

庭の池の傍で、鹿おどしがスコーーン…といい音を鳴らす。


「ほら、平川さん、ぼんやりしない!」

ひぃーーっ!

「仕方ないじゃないですか。庶民なんですから」

「ははは…行くよ〜」

梶浦社長が呼んでくれる。

やっぱり鬼に見えない。


『当事者にしか分からない』


まず、自分の目で見極めよう。

それから、社長に…いつか聞けるかな。
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