ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】

秘書は大変なんです

「痛っ、たたた…」

ずっと正座してた私の足は、しびれて使い物にならない。

会食が無事に終わり、富岡社長と梶浦社長を見送ったところまで、頑張って堪えた。

でも、もうダメ。限界だ。

「仕方のない人ですね。車の手配してきますから、そこにいて下さいね」

「鈴村さん、ごめんなさい」


・・・・・


ジャリ…


「鈴村さ……」

違った…見知らぬ男の人が立っていた。

……て、なぜ、こっちへ来るの?


「こんな所に、べっぴんさんだ〜」


げっ!酔っぱらい…

「べっぴんさん」って…いつの時代だ?

……無視だ無視無視!

酔ったオッサンから、少し距離を置く。


ガシッ!腕をつかまれた。


きゃっ…何すんのよ!


「俺らと、こっちで飲もうよ〜」

わっ、もう一人いるっ!


気持ち悪い…鈴村さん早く帰ってきて!


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