ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「なあ、この子の肌、すべすべ〜」

つかんだ手をスリスリと撫でてくる。

嫌だ…触らないで!

怖い、怖い、怖い、、、


バシッ!



酔っぱらいの腕が緩んで、別の腕に抱きしめられる。


ふわり…

微かにシトラスが香る。


「何をしている?」


「……っ!」


矢神さんが、私をガッチリ抱きしめたまま、酔っぱらい達に尋ねる。


「何をしているのかと聞いている」


チラッと矢神さんを見ると、物凄く冷たい目で酔っぱらい達を睨んでいる。

怖い…視線だけで人を殺せそうだ…


ジャリ…


「「しっ…失礼しました!」」


すっかり酔いが覚めたらしい男達が、逃げるように走り去って行った。






< 111 / 378 >

この作品をシェア

pagetop