ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「タカ。お疲れさま」

ニッコリ笑う。

あ…私、笑えた。

「ん。アイも、お疲れさま」

優しい目で、私を見つめる藤枝さん。


グーキュルキュル…


私のお腹が空腹を主張する。

昼間…お弁当が途中だった私は、残りを食べ切ることなど出来ず、晩ご飯も食べていない。

でも…

今さ、いい雰囲気だったよね?
なんか台無しだ。

ああ落ち込む…

「ぶはっ!ははは…!
どうした…くっ……くっ、くっ!」

「……」

なんか…タカさん?
思いっきり笑ってますね?

「アイ…お腹…減ってるのっ?くっくっ」

「そんなに笑うことないじゃない!」

ポカッ!と、タカこと藤枝さんの胸を叩く。


ガシッ!

「よっしゃー!了解。美味いメシ食べに行こう」


私の肩をガッチリ抱えるタカ。


体育会系かっ!




< 124 / 378 >

この作品をシェア

pagetop