ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
夫を亡くし、壊れそうになった母に、梶浦社長が、家を買い取ると申し出てくれたと聞いた。
先日、都内で、kitchen コトコトをオープンさせることを聞いた梶浦社長は、家を返そうと申し出てくれたらしい。
母は、さすがに断ったが、その気持ちが嬉しかった。
そこまでしてくれる梶浦社長に、私はなんて事をしようとしたんだ…
自己嫌悪でいっぱいだ。
「琴子さん、頭を上げてください。
初めてきみを見た時、お母さんの涼子さんに似てるから、もしかして…と、予想はしていたよ。
12年前、きみは子どもだったんだから仕方がない。
周りの人たちの話を信じてしまうのも仕方がないと思う。
だから、ここを辞める必要はないよ」
先日、都内で、kitchen コトコトをオープンさせることを聞いた梶浦社長は、家を返そうと申し出てくれたらしい。
母は、さすがに断ったが、その気持ちが嬉しかった。
そこまでしてくれる梶浦社長に、私はなんて事をしようとしたんだ…
自己嫌悪でいっぱいだ。
「琴子さん、頭を上げてください。
初めてきみを見た時、お母さんの涼子さんに似てるから、もしかして…と、予想はしていたよ。
12年前、きみは子どもだったんだから仕方がない。
周りの人たちの話を信じてしまうのも仕方がないと思う。
だから、ここを辞める必要はないよ」