ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
優しい目をした梶浦社長が、私を見つめる。

「いいえ。誤解だったとはいえ、トリニティの弱点を知り得たら、それを利用してトリニティを潰してしまおうと企みました。

未遂とはいえ、解雇に当たると思いますし、自分が許せません」




「辞表…どうか、お納めください」

[………」


再度、姿勢を正す。


「短い間でしたが、貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました」


もう一度、深々と頭を下げ、社長室を後にした。

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