ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
俺のつぶやきを聞いて、近くに座る初老の男性が話しかけてきた。

「美味いだろう?ここのコーヒーは。
ここへは、観光かい?」


「はい。観光と、知り合いがやってる惣菜屋があるらしいから、寄ってみようと思って…」


「惣菜屋かい?あー、もしかして、コトコトさんのことか?」


「店の名前を聞き忘れたんですよ」


コトコト…もしかして琴子か?

よく似た名前にまで反応して、俺は重症だな。


自嘲気味に、一人で笑う。


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