ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
バイバイ…と手を振り、帰って行くタカを見送る。

「……」

「……」

私は、まだ悟に抱きしめられたままだ。

「ねえ。前から思ってたんだけど、
あの人…何者?てか、どうして『こっちゃん』?」

あー、バタバタしてて、その辺のこと
話してなかったんだっけ…

「幼なじみ…らしいの。私は記憶が曖昧で、タカの匂いしか覚えてないんだけどね」


「匂い?何それ…なんかムカつく」


へっ?私って何か…間違えた?
悟が、すごく怒ってるような…


「弁当完売したな?よし!俺んち行くぞ
マーキングだ!」

「あ、あの……?」

「涼子さんに遅くなるって言っておいて」

「えっ、あの…まだ昼…」

「却下!」

えぇぇーーーっ






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