ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】

3

「ねえ…悟? 私、おかしくないかな?」

今日は、私たちの婚約を梶浦社長に報告がてら、都内のホテルで昼食会だ。

髪型も服装も、いつもより数倍は頑張った私は、どうかな?と悟を見る。

リビングのソファで、新聞を読んでいた悟が私を見て微笑む。

「ただ、オッさんに会いに行くだけなんだ。そんな気合い入れなくていいよ」

「オッさん…って。
…悟って、社長の前ですっごく感じ良い部下だよね?
心の中で、オッさんとか呼んでたの?」

呆れて尋ねる私に、ニヤリと口角を上げ

「さあな?」

と笑い、おいで…と言う。

おとなしく隣に座った私の耳元に、唇を寄せ、

「このピアス…初めて見るな。
俺以外の男のためにしてると思うと、妬けるな…」

耳元から首すじ、鎖骨へと、悟の唇が這う

「あっ…ちょっ、やめ…」

身体が、だんだん熱をもつ。




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