ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「井川、起きて。家の鍵、どれ?」

と尋ねれば、ん……と、カバンを指差す。


「鞄だな?開けるぞ?……これか?」


酔っぱらいに見せると、

せいかーーい!と深夜の住宅街ではしゃぐから、

「静かにしろよ」

と、井川の口を手で押さえれば、

「やーだ、藤枝さんのエッチ〜」

また、はしゃぐ。


参ったな。早く家の中に入ってもらおう。


井川の部屋の扉を、何とか開け、テンションの高い井川を、玄関の上り口に腰掛けさせる。


「いいか?俺が外へ出たら、内側から鍵を掛けるんだよ?」


「はい!」


元気な声が聞こえた。





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